レイガデスの一族に近い別惑星の生まれとされている。生まれつき両親はいない。 不吉な色とされる黒と、血の色である濃い橙の紋様を持ち、パワークリスタルは濃い紫色。やや黒み を帯びた強化皮膚等々、明らかに同じ種族とは違った外見を持って生まれてきたため、戦災孤児であったとも、異星人との戦争の中で生まれた私生児とも言われている。
その謎の経歴と異形な外見故にこの世に生を受けてすぐに施設へと預けられるが、そこ待っていたの は実験と迫害を受け続ける日々だった。ついには「研究材料」としてある機関へ移送されそうになっ たために施設を脱走。その後様々な辛い経験を経て独力で腕を磨き、そのまま闇の稼業に身を落とす 。
特定異星人の用心棒や暗殺の請負、俗に「観測員狩り」と呼ばれる非戦闘員への戦闘行為をストレス解消目的で行うなど、様々な違法行為を繰り返したため銀河連邦から賞金首として追われる身となる 。
しかし差し向けた追っ手はことごとく撃退されたため、連邦議会は「双方共倒れ」を期待して、当 時厄介者扱いであったレイガデスに彼女の討伐命令を下した。 そして彼女はレイガデスと激闘の末、暴走した彼女自身の力に飲み込まれ、死亡した。しかし完全に 消滅する寸前、レイガデスは分子化した彼女の記憶を全て受け取ってしまう。そのことで全てを理解 したレイガデスは違法と知りつつも彼女を再構築し復活させる。これを知ったは連邦は難色を示した が、討伐の功績があまりに大きいのでその功績と引き替えという形で見て見ぬふりを決め込むことに なった。
そして彼女は子供に戻り、レイガデスと共にと暮らすことになった。経験や記憶はそのままに非力な 子供に戻った彼女との生活は違った意味で苛烈なものとなったが、遂に彼女はレイガデスに心から忠 誠を誓い、成長と共にその力を正しい方向へ使うことを覚えるのだった。 たとえ再び迫害されようとも、その信念は揺るぎない物となった彼女。その本当の心をレイガデスは 彼女の記憶に見抜いていたのかもしれない。
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