RAY- OrchidBeryl (レイ・オーキッドベリル)

彼女は名家に生まれ、その跡継ぎとして大事に育てられていた。

しかしある日突然原因不明の病に冒されてしまう。懸命の治療で何とか一命は取り留めたものの危機的な状況を何度も乗り越える中で皮膚の模様が突然変形。下腹部に「悪魔の笑み」にも似た異形の模様が現れ、そのまま残ってしまった。

病の後遺症による成長の遅れや醜い体表模様が消えないまま残ってしまった事で彼女の両親は新たに生まれた妹を溺愛するようになってしまう。

その寂しさを紛らわせてくれたのは、唯一分け隔てのない愛情を注いでくれた元戦士の乳母が「少しでも体力を付けられれば」と思って指南した格闘術や戦闘術だった。

その後家を飛び出した彼女は銀河連邦予備役に志願する。しかし持って生まれた肉体のひ弱さはいかんともしがたく「不適格」の烙印を押されたあげく「RG-13」へほぼ強制的に配属されることになる。

しかし彼女は満足だった。 こんな自分でも何かできるということを証明したい。自分の力を試せるところまで試したい。それが厳しい道だと解っていても。

力は弱く、格闘戦は非常に苦手。持久力も同じ種族の戦士より遙かに短い。

しかし過去患った病気の副作用で強化内臓に変化が生じ、ジェネレーターの役割をする臓器が異常に発達し強化されている。そのため、胸のパワークリスタルに依存することなく活動が可能で、肉体の痛みは伴うもののパワークリスタルが破壊されたとしても活動することが可能になっている。また、そのエネルギーを一気に解放することによって、非常に強力な光線技と特殊な超能力を使うことができる。

体力的に戦士として戦うには厳しいと考えていたた乳母はその強力なエネルギーに着目し、エネルギーの流れを整える術と多数の光線技を彼女に伝授した。その結果通常の光線技は一撃必殺の強力な光線となり、エネルギーを多用するため戦闘中には使えないとされていた超能力も使いこなすまで成長を遂げた。体力的には不安があるものの、その能力はレイガデスに高く評価され、直々に訓練を受けた後に様々な星に派遣されることとなった。

弱点は下腹部のちょうど顔の紋様のある部位。強化筋肉と脂肪細胞が同じ種族の比較してこの部分だけ極端に薄く、強大なエネルギーをここから放出できる反面、物理攻撃に対する防御力はほとんど無いに等しい。この部位に攻撃を受けると、本来緩和される衝撃が緩和されないまま内臓に伝わり致命的なダメージを負うこととなる。

同じ部位の強化皮膚も薄く柔らかいため、巨大化していない状態ではメスやナイフを使えば人間でも簡単に切り裂いてしまうことが可能。

人間体

ある惑星の探査に向かう途中、小惑星で宇宙人と遭遇。戦闘の末に倒したものの、エネルギーの枯渇により谷底に転落。特殊な岩盤に引き寄せられて閉じ込められてしまう。生命活動を維持するため急遽人間体と同じサイズに縮小し、念動力で岩盤を破壊したものの大きな破片に閉じ込められたままままで隕石となり惑星に落下。ある街の里山で岩盤に閉じ込められたまま気絶している所を隣にある学校の女生徒4人に発見され、そのまま科学部の部室に連れて行かれる。

彼女が閉じ込められていた岩盤はその惑星の人間にはごくありふれた岩であったため、部室の薬品と工具を使うことでであっさり彼女を解放することが出来た。 助けてくれた生徒たちに感謝しつつも、生まれやその育った環境から他人に対してはあまり上手く心を開けず、時には高飛車でつっけんどんな態度を取ることもあった。そのためトラブルやけんかも絶えなかったが、生徒や先生、その土地の人たちとの交流のなかで次第に気持ちもほぐれ、うち解けあっていくのだった。

惑星を危機から守りつつ、問題がありながらも楽しい学生生活を送っていた彼女にも危機が訪れる。親友4人が宇宙人に操られて彼女を襲ったのだ。親友を守るためだまって手術台に固定される彼女にメスやナイフを持った親友たちが迫る。彼女はこの危機をどう乗り越えるのだろうか。

このキャラクターが誕生したきっかけはあの特徴的な腹にある「顔」です。テクスチャを適当に弄っている課程で出来たのですが、実際に設定してみて良い感じだったので採用しました。

「顔の模様」というものは怖さを感じさせるものでもありますが、そんな怖さげな模様なのに本人は清楚でひ弱という感じが出せればと思ってデザインしたのが彼女です。キャラ的にはツンデレっぽいかと思います。

それと光線技の表現に目処がついた頃に作ったキャラクターだったので、光線技が得意という設定にしました。格闘ゲームで言うなら高機動、高火力、低装甲とでも言えばわかりやすいかと思います。