スタープラチナさま作 プレジャーファントム


スタープラチナさま作  プレジャーファントム



深夜0時半。 
 牡犬のミュータントが暴れる街に光とともに現れたファントムガール。 
 その姿はいつもと異なり銀の肌に競泳用水着にも似た紫のパターンはそのままに黒く薄い皮
膜を纏っている。 
 いや、それを纏っていると表していいのだろうか? 
 首輪のごとく細い首を一周し、紫銀の妖精の豊かに実った胸の双つの果実を綺麗に覆う皮
膜はたしかにランジェリーのようにも見えるが 
、あまりの薄さに双子の丘の頂点の突起はおろか土台の形までも浮かび上がらせている。 
 ……突起? 
 これまでファントムガールはこんな皮膜を纏わりつかせていたことなど無かったが、胸にそん
なものが浮かんだことは……、メフィレスやシヴァ、マヴェルなどの 
理性を持つミュータントに陵辱を受けたときだけだった。 
 にも関わらず、極薄とはいえ皮膜を押し上げるほどに可憐な乳首が硬く勃っている。 
 ならば聖少女はいま性欲を覚えているのだろうか? 
 答えはYESだ。 
 形良く、豊かな乳房を覆う皮膜の裏側では最新のナノ・テクノロジーの成果を無駄使いした蜘
蛛の糸よりも細い鞭毛が、乳首と乳輪にある無数の乳腺から乳房の内に 
潜り込み振動しファントムガールの美乳を内側から愛撫しているのだ。 
 そればかりではない。 
 チョーカーにも似たような仕掛けがあり、こちらは延髄経由で里美の神経に擬似信号を送り
強制的に彼女を発情させている。 
 理性はそのままに、マグマのごとく湧き上がる欲望は、確実に里美の心を蝕んでいく。 
 そして、ショーツはもちろんクロッチというのもおこがましい大陰唇すら隠し切れず、かろうじて
姫裂をなぞっているだけの細い細い、黒い皮膜の帯。 
 それもまた、外見から容易に想像がつくように里美を淫猥なる牝囚へと堕しめる淫らなる責
め具だった。 
゛帯゛の内側にも同様に無数の鞭毛があることはもちろんだが、姫裂の内側では裂け目の頭に
ある桜色の宝石を無数の鞭毛で編み上げられた吸盤が、それまで守っていた皮膚を剥ぎ取
り、嬲り尽くし、愛撫し尽くしている。  
 姫裂の内側、里美の胎内には里美の媚孔にあわせて、鞭毛が纏まった張り型が収まりつ
つ、里美の膣のひだ一枚一枚に合わせて張り型から伸びた鞭毛の膜が最上級のベルベットの
ごとく゛ファントムガール゛を可愛がる。 
 可愛いお尻も同様に、腸内の内容物を元素レベルで分解しエネルギーに変えつつ腸壁を複
雑怪奇な動きで刺激して排泄器官から快楽器官へと開発していく。 
 尻肉の合わせ目を通り"帯"は゛脊椎゛に沿ってチョーカーと交わる。 
 "帯"の鞭毛が脊椎上の皮膚や筋肉の細胞の隙間を通り抜け脊髄にまで侵入しファントムガ
ールの清らかな美体を、淫らで妖艶な色香を放つ媚体へと覚醒させていく。 
 ファントムガールをバインド(拘束)し、ディシプリン(調律)する淫魔の皮膜――プレジャーファ
ントム。 
 里美はプレジャーファントムの魔悦に溺れつつも、優しき闘志を奮い立たせ人々をそして七
菜江の心を守るために牡犬ミュータントに立ち向かうべく、甘い吐息を喘ぎ声を漏らしながら必
死で構えをとる。

(ナナちゃああぁ、ために…も負けるうぅん……ことはぁぁ、でき、ない) 
 里美が着ているのプレジャーファントムは七菜江から渡されたもの。 
 久慈たちに母を人質に取られたために里美を陥れることを強要されてしまったのだ。 
 (これ…は、、わたあぁぁあ私のミス……ナナちゃんぅ…のお母あぁぁんぅ、さんのことを忘れ
ていた私の……) 
 ちゆりたちならば、その程度のことは平気でやってのける。 
 そんなことはわかっていたはずなのに。 
 (だか…ら、このミスはあぁ…ぁ…私のおぉ手でぇ片おぉぉ……) 
 ふたりの仲間が七菜江の母を救い出してくれることを信じて、思考を乱す桃色の甘い霧に抗
いながら牡犬ミュータントと戦うファントムガール・サトミ。 
 だが、里美は知らない。 
 すでに罠の口は閉じているのだと。 
 プレジャーファントムを里美につけさせた時点で、ミュータントたちの罠は完了していたと。 
 他はついでに過ぎないのだと。 
 里美は気づかなかった。 
 プレジャーファントムの鞭毛は着けているときに快楽をもたらすという様な高級な大人の玩具
のようなモノとはわけが違う。 
 内から刺激され続けた乳房は大きさを増し、開発されたアヌスはすでに第二の性器と化して
いる。 
 それだけでも、充分な成果といえるが、真の恐ろしさは体内に侵入した鞭毛が里美の体と同
化することにある。 
 細胞と融合した鞭毛は里美の新たな神経となり、それにより里美の美巨乳や姫裂、第二の
性器となった肛門がクリトリスなみの性感帯となることはもちろんのこと里美の全身が以前の
膣なみに感じやすい敏感な急所に成り果ててしまうのだ。 
 里美が自分の肢体がすでに風に撫でられても感じてしまう、淫乱極まりない肉体に成り果て
ていることに気づく日はそう遠くないだろう………。 
BADEND 


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