驚愕団見習の妄想地下室 その3
ようやく第3話までこぎつけたものの、前作からはや半年も経過してしまった。全国約20人(笑)の最弱姉妹ファンの皆さん、真に申し訳ない。この見習、命をかけて目標の13話まで完結させるつもりなので、なにとぞ容赦してほしい。と格好付けて言ってはみたものの、画像制作で気力・体力を使い果たしてしまい、この地下室で語るべきことが浮かばないのはナイショだ(笑)まあ昨年末、見習がまた入院している間に、前々回お話した「大怪獣バ○ル2」が制作・発表されていたようなので、チョット古いが他にネタも無いのでその話をする。
昨年末に発表された「大怪獣バ○ル2」(正式名称は忘れた、今となっては調べようという気力すら湧かない)だが、視聴した感想としてはやはり予想通りの極低レベルだったと言わざるを得ない。例えて言うなら、貴重な休日に浜スタまで拉致された揚句、ファンでもないのに暗黒浜星球団の試合を(しかもこともあろうに背番号13の先発、15番リリーフの黄金継投で)試合終了まで無理矢理見せられたような気分だ(プロ野球好きでない人には全く理解不能と思う。スマン。一言で表現をするなら「拷問」だ)良い意味で見習の予想を裏切って欲しかったのだが・・・。2作目はどうしても評価が辛くなるのは当然だが、実際には見習の予想を遥かに超越した、「地球SOS! 101匹ブルトン大進撃!!」級の超異次元作品になっていた(涙)低予算だしスポンサー上の制約があるのは理解できるんだけどねえ。監督の技量が前作よりガタ落ちなのが、シロウト目にもはっきり分かるってなんだよ? TV怪獣特撮という分野が今後存続できるのか?っていういつぞやの疑問が復活したぞ(ようやくこれで諦めがついたが)
一言でこの作品を評価するとすれば、「視聴者ナメ過ぎ」&「制作スタッフ技量の低すぎ、かつヤル気無さ過ぎ」と言うことになるだろう。前者はターゲットが子供層なので、まあ、目をつぶってやれないこともない。だけどねえ、こういう子供層向け作品は「子供の感性を持ちながら、大人の思考で作る」ってことをしなきゃダメだろ。「子供の思考」でモノ作りしてどうすんだ? 制作会社的には今回のスタッフ全員が若手2軍の扱いだと思うが、それでもちゃんとプロ意識は持たなきゃダメだぞ。プロ野球の2軍やサッカーJ2だって金を貰うプロであって、アマチュアじゃないんだぜ。それと「金が無いから思うような作品作れない。だからテキトーにやる」っていう姿勢が透けて見えるのもいただけない。制約の範囲内でどこまでやれるか?っていうのを追及して行かないと技量も向上しないし、ひいては興行的にも良い結果に繋がらない。特撮物は本作品で完了、以後制作打ち止めって訳じゃないんだろ?(「大怪獣バ○ル」はこれでジ・エンドだろうが、こういう若手育成の機会は今後も必要だと思うし)
本作品を細かく突っ込むと、まず脚本がダメすぎる。前作は主人公の「生い立ち」の解明とその脳裏に浮かぶ「石に閉じ込められた巨人」の探索をアンカーとして、これを最後まで外さなかった。それ故、ストーリー的に最後まで破綻せずに済んだ。おかげで特撮ファンでも、どうにかこうにか見るに耐える作品になったと思う。一方、本作品ではそんなものは異次元ワームホールに吸い込まれたかのように跡形もない。思わせぶりにセブンのアイスラッガーが出てくるものの、それで話を引っ張る訳でもなく、次話ぐらいであっさりセブンが登場してナンダカナー状態。この辺のつなぎの拙さにも、脚本と監督のレベルの低さが窺われる。シリーズ構成を管理する担当がしっかり仕事しないと、たった13回ですら繋げられないっていう見本だな、これ。それと無理にセブンを出さんでも良いだろうに(前作がマンだったから、次はセブンでという脚本の思考停止?それとも「露出させときゃ、いつか人気再興するんじゃね?」っていう残党、落ち武者共の思惑?)
登場するモンスターに関して言うと、人型モンスター(宇宙人を含めて)が多すぎて「大宇宙人バトル」と化している。タイトル詐称だろうがよ、これ。ラスボスの西洋鎧モドキとゴモラ・レッドキングの戦いは、見ているのが辛いぐらいグダグダ。その点だけで言えば、あの伝説の鬼畜英雄「ゴッド○ン」とたいして変わらん。個人的にはラスボスの選択ミスだと思うが、これはスポンサーの意向か?それとも脚本家の発案なのか? 子供に人型モンスが人気が高いとすれば、それは近年のロボット/МSアニメの影響だ。本作品の趣旨からして子供に迎合するのは一向に構わないが、人型ばかり出してると子供達はまたロボット/МSアニメに戻って行くだけだぞ。発想が逆じゃないかと思うが、制作会社的にはどう考えてるんだろうな。アニメに勝てる特撮MS物を作れる自信でもあるのか?頑張った所で、昔の「ロボジョ○クス」程度がせいぜいだろうに。
それにだ、異星人キャラが多すぎて興を削ぎまくりなのもいただけない。エイリアンは異質な存在として演出すればいいと思うのは見習だけか? ザラブ星人は登場回自体がお笑い話として明確だから良いとしても、メフィラス星人が唯のアホにしか見えない演出は何とかならないかねえ。お笑い宇宙芸人のイメージが固定してしまうと、後々使い回す時に困るぞ(笑)人類に似た異星人もどき(明らかに浮いた演技のヒゲとペダン星人)に関して言えば、かつてのジャ○プ漫画を彷彿とさせるチープ&お馬鹿ストーリー炸裂だ(それを演技力の極めて乏しい若手俳優陣が演じる。ある意味、腐った脚本を忠実に演出していると言えなくもない)おかげで観ていた見習は、脳内カオスのリドラー状態。展開に無理のある脚本、好意的な脳内補完すら許さない稚拙な演出、笑い過ぎて呼吸困難になる華麗な演技。まさに脅威のトリプル合体攻撃だ。正直、これは効いたぜ。おかげで腹筋の痛みが取れるのに、まる1日かかった。俳優陣に関しては2次責任だから、見習的には責める気はないけどな。しかしまあ、全13話にも渡って脈絡のない話(しかもオヤジギャグ満載の回あり)を見続けるのが苦痛だった。あのさあ、たった13話なんだから、脚本と監督はきちんと意志統一しような(ちゃんとやってコレだったら、もはや救いようもないが)それにシリーズ全体の内容をチェックする奴が居なかったのか、これ? 監督の裁量に任せて良いのは、監督が経験豊富で技量の高い場合だけだぞ。例をあげれば初代マンの時に採った手法が成功したのは、監督達が歴戦の監督ばかりだったからだ。以降に、素人監督ばかりで同様の手法を採ったシリーズが大コケしたのは周知の事実だろうに。それに脚本家の力量も昔と今とでは雲泥の差がある。昔はTV脚本は新しい分野だったから、他ジャンルで書いていた経験豊富な人が多く質も高かった。今は技量も経験も無い、やりたい願望だけの奴がほとんどのように思うぞ(まあ、そのレベルを使う側の責任なんだが)
それから監督の質に関しては、失望以外の言葉が無い。ハッキリ言わせてもらうと、単なるアマチュアレベル。こう言っちゃなんだが「ギャグ」とか「ユーモア」っていう意味、理解してない奴がいる。訳わからん「楽屋裏ネタ」はギャグですらないし、子供でも凍りつくような寒いことは勘弁願いたい。「芸能人1日署長」のノリで、特撮大好き高校生が監督やってるのかと思ったぞ、マジで。「笑い」のツボはそれを受取る個々人で違う。一般受けする為には、それなりに頭使って練らないとダメ、たとえそれが子供相手でもね。ギャグやるなとまでは言わないから、せめてまともに見れる作品が作れるようになってからにしてく欲しい。しょうもないお笑いネタ考えてる暇あったら、まずは本業の技量上げること考えろ!(一度、吉本行ってお笑い脚本を勉強してきたらどうかな?「馬鹿じゃ書けない」って事ぐらいは学べるだろう)それにあのキングジョー軍団の玩具並べは一体何だ? 今の子供はそれなりに目が肥えてるから、あのシーンで瞬間絶対零度だ。笑いを取るつもりだったのかも知れないが、あれじゃ子供にすら馬鹿にされるだけ。もし予算不足で玩具並べなきゃ絵が作れないんだったら、その部分だけでも脚本変えろ。どうせバイトの落書きレベルだろうが、あんなゴミ(怒)さっさと変えてりゃ、もう少しマシな絵作れたんじゃないのか? 玩具赤く塗ってニヤついてる暇あったら(こういうのは心底にある卑屈さの現れ)、どうすれば質的に向上するか考えろ。「諦めたらそこで試合終了」だぜ(笑)この作品、最初は有料配信だった筈だから、何も知らずに金払って見ちまった奴だっているかもしれない。そこのところ、どう思っているんだろうかねえ、監督さんは。 面白いギャグができたとでも思ったのかな? どうみてもD級、E級で、金取るレベルじゃ無いんだが。ネタに走る前に、まずは本業の技量磨かないと、今後に期待はできないな。まあ、あれだ。大量生産された無適正のお笑いヒヨコ芸人が、時間稼ぎに客いじりに逃げるのと同じ心理なんだろう、たぶん。
これ以上突っ込んでいるとキリがないし、見習の体調が(マジで)悪化するのでこの辺で止めておく(笑)まあ、昨年12月の時点でこれを見れなかったのは、個人的にも幸いだったと思う(もし見てたら短期入院で済まなかった可能性がある)んで最後にまとめとして、もう一言だけいっておきたい。この作品から得た感触だけで判断するなら、旧○谷系のスタッフじゃ、いくら金かけても怪獣特撮のTV新作は当分無理だな(TV放映ともなれば1軍メンバーを召集するんだろうが、平均しても1軍半ぐらいの能力だし)むしろ東映系の新企画とかに期待した方が良いかもしれない。(背景なんかを除いて)制作費をかけたら確実に品質が上がるというものでもないし、ましてやTV局の出す製作費なんぞたかが知れている。運よくTV放映できた所で、超低空視聴率で1クール打ち切りを喰らう可能性が大だ。当分の間、再放送料でしのぐ方がベター。今のレベルで新作やっても、TV怪獣特撮の印象を更に悪化させるだけだ。それと「金が無いから思うように作れない」って言うのは、技量の無い奴の遠吠えだから言わないでおいて欲しい。そういうことは、無いなら無いなりの工夫をして見せてから言うものだ。まあ黒○進御大が光の国に召されて懐古祭やるまで、旧○谷系の巨大変身ヒーローの需要は多分無いだろう。現時点ではT○Sも視聴率低迷してるみたいなんで、売り込む絶好のチャンスなんだけどな、本当なら。売れるモノが作れるかどうかが(あいかわらず&永遠の)課題。できないのなら(頼むから)残党・落ち武者の方々は何もせず、マン生誕50周年祭までは潜伏していてくれ。中途半端に足掻かれるとTV怪獣特撮という分野自体が黒枠付けられて、更に長期間塩漬けにされる危険がある(世界に冠たる(笑)ゴジ○作品だって現状は似たようなものだ。ただしこちらは時が経過すれば、また確実に作られるが)
という訳で「大怪獣バ○ル2」は予想通りの鉄板だった(笑)なまじ前作が期待を上回る出来だったので、今回は「やっぱりダメなのか...」という溜息しか出ないのが残念でならない。それと今回の作品制作に携わったスタッフのなかで、「お笑い」部分で魅せてくれた脚本家と監督に、見習から特別に提案があるんだが...まあ聞いてくれ。
なあ君達、今の仕事にあぶれたらさ、テキトーな企画でっちあげて「帰ってきたゴッド○ン」みたいなの作らないか?(もちろんパチで、あ、パチパチか。言っておくが「〜ファイト」みたいな中途半端な奴はダメね。真面目&カルトの両派から非難浴びるだけだ)自主制作でもいいや、需要は確実にある筈だ。こういうのはなまじ経験やら技量があると、逆に面白いものが出来ない。こういったキワモノでこそ、君達の類い稀な才能を活かせると思うんだ。ま、ちょっと想像してみてくれ。カメラ(勿論、ビデオ)は固定で引きオンリー。照明は機材買う余裕ないから自然光だけ。ロケ地は「新神ヶ丘」と言う設定で、近場の造成地か砂利採掘場(移動の燃料代も馬鹿にならんしな)火薬は(スタッフの技量的に)危険だし、許可取るのも面倒だから使わない。限界突破の痴呆ギャグは、アイデアが溢れ出て止まらないぐらいだろうから全く無問題。当然予算的には雀の涙なので、気ぐるみ確保が一番のネックだ。新造すると確実に赤が出るのでこの手段は採れない。使用に耐えなくなり廃棄処分になったアトラク用を、廃品回収業者を装って軽トラで乗り付けて、焼却される前にダッシュで回収だ(うまくやれば引き取り料までゲット可能)あと版権逃れ(この不況下、どんな小額でも金取ろうとするからな)できるように、思いきりケバい色に塗り変え、最低限の改造(予算的に大改造は無理)すればいい。数を確保するのが困難だが、いざとなれば祭の夜店あたりに下がってる怪しい被り物を幾つか入手し、頭だけすげ変えればOK。気ぐるみ使い回しは怪獣特撮物の基本だ、何とかなるだろ。但し超緊縮予算だから、演る時は必ず脚本の人が中に入る。どうせグダグダで殺陣なんてないから、普段運動してなくても全く無問題(そもそも痴呆ギャグ以外、脚本自体が必要無い。辻褄合わなくなったら、無敵のフィニッシュ・ホールド「夢オチ」で、有無を言わさずスリーカウントだ)どうだい、君達のセンスと技量にピッタリだろ? 君達が作りたかったのは、本当はこういうモノだったんだよな? うんうん、わかるよ。本作品で(この際、出来の方は脇に置いといて)君達が作ったものを見ていて、心に訴えかけてくる熱いものを感じたぜ。大丈夫、これなら絶対に金が取れるし(額は保証しないが)、十分いけると思うぞ(いやさ、冗談抜きで本気で考えてみてくれ。もし間違って上手く行っちゃってさ、シリーズ化できた暁には第2のピープロ設立も夢じゃないぜ!)
では、再見!(できるのか?)